「THE ROYAL EXPRESS」夏の北海道で運行決定 大地を感じるプランも 東急×JR北海道

東急とJR北海道は、観光列車「THE ROYAL EXPRESS」車両を使用した北海道クルーズトレインを2022年も8月〜9月に運行します。

北海道クルーズトレインとして運行する伊豆急行2100系「THE ROYAL EXPRESS」(中村 昌寛/写真AC)
北海道クルーズトレインとして運行する伊豆急行2100系「THE ROYAL EXPRESS」(中村 昌寛/写真AC)

北海道ではこれまで2020年8月〜9月、2021年8月〜9月の2期にわたり運行されました。3期目となる今回は過去最多となる8回の運行が予定されており、道東エリアを中心とした観光資源を体感できる旅行商品として販売されます。

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2018年9月に発生した北海道胆振東部地震の影響を受けた北海道を応援するため、JR北海道と東急、JR東日本、JR貨物の4社連携による観光列車の走行プロジェクトが2019年2月に立ち上がりました。使用する車両は東急グループの伊豆急行が所有する2100系「THE ROYAL EXPRESS」です。JR北海道のディーゼル機関車2機がけん引して運行し、東急は旅行商品の募集・催行を担います。JR東日本は電源車を東急電鉄に譲渡、JR貨物は車両を北海道まで回送運搬という協力体制により実現しました。

伊豆エリアでは8両編成で運行している「THE ROYAL EXPRESS」ですが、北海道では5両編成が組成されます。外観はロイヤルブルーに金色のラインがあしらわれており、内装はぬくもりのある天然素材や開放感を高めるガラスがふんだんに用いられています。ダイニングカーではバイオリンとピアノの生演奏やコース料理を楽しみながら、車窓からの北の大地の景色を堪能できます。「THE ROYAL EXPRESS」の内外装および、北海道クルーズトレインで使用される機関車・電源車の装飾は、JR九州のクルーズトレイン「ななつ星in九州」も担当した水戸岡鋭治氏がデザインしています。

第1期から設定されている北海道周遊プラン「HOKKAIDO CRUISE TRAIN」(3泊4日)に加え、釧路川源流の屈斜路湖でのカヌーツアーなど、北海道の自然や大地とより触れ合うことができる「HOKKAIDO CRUISE LIMITED~壮大な大地を感じる美しさ煌めく旅~」(3泊4日)が今回新たなプランとして追加されます(プラン詳細とルート地図は下図を参照)。また、石狩湾を見下ろす小樽の名宿「銀鱗荘」で過ごせる「HOKKAIDO CRUISE LIMITED」の前泊付きプラン「銀鱗荘でのプレミアムな一刻」も第2期に引き続いて用意されます。旅行代金は「HOKKAIDO CRUISE TRAIN」が73万円、「HOKKAIDO CRUISE LIMITED」が77万円などとなっています(2名1室利用の基本料金)。

【路線図で解説】東急・JR北海道 「THE ROYAL EXPRESS 〜HOKKAIDO CRUISE TRAIN〜」

販売期間は2022年2月14日(月)〜4月17日(日)で、「THE ROYAL EXPRESS」公式サイトまたは郵送での申し込み後、抽選での販売となります。過去に「THE ROYAL EXPRESS」クルーズプランに2回以上参加したことのある方は、2月14日(月)〜28日(月)の先行販売により申し込むことができます。